☆農家の牛のこと☆
私は岡山県東備地方のごくごく普通の農村地帯で生まれました。
今では各民家で牛を飼っている家はありませんが私が子供の頃には一家に1頭の牛は飼われていました。
それは現代のように農機具が発達して牛の力を借りなくても百姓仕事ができるようになったからです。
まあ私の住んでいる地方の方言でしょうが雄牛は”こってい”とか”おんた”と呼んでいました。
メス牛は”めんた””おなめ”と呼んでいましたね。
また田を牛にひかせて耕す鋤のことを”うしんが”と呼んでいました。
田植え時期になると牛小屋から牛を出して農作業に使おうとすると”おんた”の牛は長い間牛小屋でおったため外に連れ出すと”まやごむ”(牛小屋に閉じ込められて気性が荒立っていること)でいて暴れ待っていました。